空飛ぶ舟で、ひとりごと

グラブルのブログ。女性騎空士の、お空の上での日々の気持ちを書き連ねる。攻略系の話はゼロ。

④メガネの話一

この男は私に似ているなと思った。

 

 

 

団を辞めてオフ会ではメガネと柚子から避けられたことを団長に相談したら、団長はこう私に言った。

 

「メガネと君は合わなさすぎるんだ。」

 

なんて安直な結論に逃げたのかと思った。

ただメガネも私に対して同じことを思っているらしかった。

 

私は真逆のことを感じた。

メガネは私に似過ぎている。

恐らくメガネが最も直視したくない自分自身の闇、それを具現化したのが私だと思う。

 

私から見てメガネは非常に調子が良く、ノリがよく、どんな集団でもすぐに馴染める話術を持っていて、媚び上手。

 

どんな集団の中ででもあっという間に自分が思う存分胡座をかけるだけのスペースを強引に作る。

 

そのために弱い誰かを押しのけ犠牲にしていることなど気づきもしない無神経さとデリカシーのなさ。

 

好き嫌いが激しく自分の好きな人間とだけ仲良くなろうとし、好きではない人間を団長や他団員の見えない形で払い落とす。

 

非常に依存的で構ってちゃん、トップに気に入られやすく世渡りが上手い狡猾な男。それがメガネだ。

 

 

 

 

メガネは、おおよそ私が好きになる(依存する)タイプの人を好きになった。

 

団長と話そうと思うとメガネが大阪の電車内の椅子取りおばちゃんの如く強引に話を奪っていった。

 

柚子の時も全く同じだった。

 

私はメガネの言動が憂鬱で仕方なかった。

 

私にはメガネを払い除ける話術などなかった。

VCでの私は、弱った蚊の最後の一鳴きのように弱く細々しい声で話を切り出すような人間だった。

 

メガネは団内の好みの女性団員には尻尾を振って媚びに行ったり、あるいは彼氏ヅラしたりしていたが、私のようなタイプには視界に入っていないような接し方をした。

 

直接目に見える形で何かをしてはこないが、いつも司会者のようにVCで話し続けるメガネが私には一切話を振って来ないのは一目瞭然。

 

そんな偏食司会者が柚子に尋常じゃないほど執着し始めた。

 

深夜にVCにやってくることが多い柚子。メガネは柚子がVCにいれば恋人のごとくずっと柚子に甘え続けた。(男が男に猫撫で声で甘える声をなんで団VCで聞かされなければいけないのか)

 

メガネはVCに毎日長時間いすぎて時々体調を崩し熱を出していた。それでも彼はVCと柚子にハマり、早朝までVCに通っていた。

 

正直どうかしていると思った。

それに気づかない柚子もどうかしている。

 

だけど柚子は、私の好意にはDMですら嫌悪して、男のメガネの好意は常軌を逸していても受け入れるのだから、私は立つ瀬がなかった。