空飛ぶ舟で、ひとりごと

グラブルのブログ。女性騎空士の、お空の上での日々の気持ちを書き連ねる。攻略系の話はゼロ。

空飛ぶ舟を、見上げて

一度団長にDMを送った。

団に戻りたいと。

 

 

返事はなかった。

 

 

 

 

団長や、柚子ちゃんや、団員たちのツイッターには、変わらず笑いの絶えない楽しそうなツイートが溢れていた。

 

柚子ちゃんもとても楽しそうにしていて

私のことなど

元々何もなかったかのようだった。

 

私がこの団にいたことは

幻か空気だったんじゃないかと思えた。

 

 

 

 

 

団長にDMを送ってしばらくは

一日以内に返信が来るだろうと思って

ドキドキしていた。

 

だけど来なかった。

 

 

 

 

なにも、わるいことをしていないのに、

なんでこんなことになったんだろう。

 

誰かを傷つけたり

誰かが嫌だと言うことをやったことなんかなく

 

私は柚子ちゃんに嫌がられてるとも知らず

ニコニコ愛想よく、自分を頼ってくれていいよと言う柚子ちゃんに、甘えていただけ。

 

嫌だと言うなら

あるいはそのそぶりを見せてくれたなら

私はやめたのに。

 

だけど柚子ちゃんにはそれが出来なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ずっとひとりだった。

 

ぶりっ子で、天然で、どこか抜けてる私は、その性格から職場のみんなから嫌われた。

 

リーダー格の人には特に嫌われて

少し嫌がらせだろうかということを受けて

私はそれから仕事につけなくなった。

 

何年もの月日を

ひとりで部屋の中で過ごした。

 

たまには外に出た。

ネットもした。

だけど私は人に怯え、長く付き合うことがなかなか出来なかった。

 

異性関係も酷く、異性というものは私を使い捨ての物扱いするものなのかと、常に心の奥で怯えていた。

 

助けてほしいと

いつも思っていた。

 

あと何年

あるいは死ぬまでの間

この孤独の牢に閉じ込められるのかと恐怖した。

 

でも誰も牢の鍵を開けることはできない、

私を助けられるのは私しかいないことを知っていた。

 

出来ることはやった。

だめだった。あせるほど自分を呪って事態は悪化した。

 

 

 

 

 

いつか

大好きな家族のような仲間たちと

大好きな男の人と

 

同じ何かを目指し

笑ったり泣いたり怒ったり楽しんだりしながら

一緒にいられることができる毎日が来ればと夢見ていた。

 

 

それはこの団に来て突然叶って

宝物のような大切な日々を

愛しんだり嫌ったり拗ねたりしながら

贅沢に過ごしていた。

 

ああ、この人たちと

ずーっと一緒にいられたらな、

ずーっと一緒に笑っていたいな、

 

この毎日と、この人たちと、私の幸せな気持ち、

一つ一つていねいに宝箱に入れて

大切に大切にしたいと思っていた。

 

 

大好きだった。

愛していた。

 

 

少し怖くて、だけど優しくて暖かくて、責任感が強くて、私を最初にこの団に馴染ませるキッカケを作ってくれた団長のこと、

 

女性をとても恐れ嫌悪していて、だけど私という一人の人間に優しく、傷つきながらもなんとか力になろうと懸命に接し続けてくれた柚子ちゃんのこと、

 

私が辞めたら、とても動揺して心配してくれて、何も出来なかった自分は無力だと落ち込んで、相談したら本当に優しく暖かく私の気持ちに寄り添ってくれた、優しい優しい弟のような十姉妹くん、

 

みんなが私の今回のことを笑ったりしたら怒るから!と言って、柚子ちゃんとの会話が上手く出来ないと、柔らかく噛み砕いて教えてくれた、お母さんみたいな優しさの雅子ちゃん、

 

いつもはおかしなことばかり言ってるのに、私が辞めたらすぐに心配してDMをくれて、そっと心のそばに寄り添ってくれたあの人、

 

おおらかなで、少し子どもっぽさもあって、いつも無条件に優しくしてくれたあの人………

 

 

全てを書ききれない。

 

 

大好きだった。

大切だった。

愛してた。

 

 

 

それがある日突然

なくなってしまった。

 

 

 

せめてここに

書き残したい。

 

 

 

私がどれほど幸せだったか

泣いたり落ち込んだり拗ねたりしてしながらも

それらは好きから生まれた感情で

幸福の兄弟であったこと。

 

 

 

誰かに伝わってほしい。

そこに意味はないけれど

すぐに人間に怯えて明日には落ち込む私の

本当の気持ちを

どうか誰かに知っていて欲しい。

 

 

 

どうかいつか柚子ちゃんにも伝わってほしい。

柚子ちゃんがくれたものは

柚子ちゃんが計算したのと少し違った形で

こんなにも私を救ってくれたこと。

 

 

伝わらないのなら

星になって

キラキラ空の上で光っていればいい。

 

柚子ちゃんが

いつでも好きなときに

見つけられるように。