空飛ぶ舟で、ひとりごと

グラブルのブログ。女性騎空士の、お空の上での日々の気持ちを書き連ねる。攻略系の話はゼロ。

ある日突然

だーれもいない船の上。

正確にはひとり誰かいる。

 

「入院中につき只今団員募集してません」

そんな団の紹介文を書いたログボの人。

話すことなどない。

 

私はなんでここにいるんだろう。

 

あの楽しい毎日が

ヤキモチ焼いたり泣いたり笑ったりの毎日が

まだずっと続くと思っていたのに

 

まるである日突然交通事故に遭ったみたいに

吹き飛ばされて

気がついたら私はひとりここにいる。

 

 

 

 

 

 

 

柚子ちゃんは私のことが迷惑だったらしい。

私の犬のような好意が。

 

それを初めて聞かされたのは

団長の口からだった。

 

とても恥ずかしい私の内部を

団長という第三者にバラされたこと

そして大きく否定されたことで

私はパニックになった。

 

 

頭の中で聞き取れないほどの大音量で

「お前が悪い」

「お前の存在が団にも柚子ちゃんにも団長にも邪魔」

「害悪」

「お前が女だから全て悪い」

「汚らわしい」

「お前が全て悪い」

「キエロ」

という声がずっと鳴り続けているようで

私は自分が悪いということ以外

何も認識できなくなった。

 

団長が遠くで

きっと出来うる限り優しく

だけど団長として厳しく

何かを言っていて

 

柚子ちゃんはいつもと打って変わって

低くて、怖い怖い声で、

「異性から好意を寄せられるのは本当に嫌だ」

と私に言った。

 

 

 

 

 

私は、ただ、思った。

 

ごめんなさい。

ごめんなさい。

ごめんなさい。

 

女であってごめんなさい。

汚らわしい女でごめんなさい。

男じゃなくてごめんなさい。

 

好きになってごめんなさい。

この心があってごめんなさい。

ごめんなさい。

ごめんなさい。

 

ごめんなさい。

 

 

存在してごめんなさい。

 

 

 

 

私は、それから、

部屋の隅で三角座りして泣き続けて

頭の中に響く痛い痛い大音量の言うままに

大好きな団を、辞めた。

 

 

 

そんなことをしては後悔するから

やめなさいと私は思った。

 

何度も自分を引き止めた。

 

だけど、どうしても、どうしても、

自分を罰する以外、消滅させる以外、

次の一秒先にたどり着く方法がわからなかった。

 

自分を破壊する以外

私には何もわからなかった。

 

誰もどこにも味方はいない気がした。

 

一番信じていた優しい柚子ちゃんも

もうどこにもいなくて

私は壊れるしかなかった。