ネガネガと、こせんじょう
古戦場が始まっている。
それとは別に日に日に柚子ちゃんとの付き合い方に迷走し始めた私は、生理前の鬱鬱期間と相まって、非常に落ち込んだまま古戦場を迎えている。
みんなみたいに速いタイムも出せないし
すごい貢献度も出せないし
最適なターンの回し方を見つけるのも下手で
だからイライラしてしまう。
だけど今回の古戦場、
イライラしてなくて疲れも溜まってない時は
どうトリガーに対処して
どう動けばいいか冷静に理解できた。
それは多分初めての感覚で
不思議な感覚で
頭の中に冷静沈着に的確な指示をくれる自分がいるみたいだった。
それは多分、今まで私の苦手なグラブルの数字や理論について厳しく教えてくれた柚子ちゃんの分身だった。
バトル中、
今まで柚子ちゃんに注意されたことが
そのまま頭の中で蘇った。
「リリィのHPが削れ過ぎ!硬直中に早くポーションを切ること!」ってね。
現実の私は柚子ちゃんのことが怖くなり、どう接していいかわからなくて悩んでるのに、頭の中にいる冷静な柚子ちゃんのことは不思議と怖くなかった。
冷静さも厳しさも、どこか暖かかった。
見守られてるみたいだった。
ホッとした。
ちゃんと柚子ちゃんと普通に接して
普通に笑ってお喋りしたいのに
柚子ちゃんを兄のように慕いすぎて
私の中の男性不信人間不信みたいなのが出てきて
それが柚子ちゃんの持つ女性不信や言葉のキツさと噛み合ってしまい、怖くてたまらなくなってしまった。
私が男だったら
普通に仲良く出来たのになと、
柚子ちゃんと仲の良い男性団員を見てると
羨ましくてたまらなくて
劣等感と自信のなさで泣いてしまう。
そんなこと考えるのは
どこか本末転倒だ。
そんな落ち込んだ私を心配して
声をかけてくれる優しい団員がいて
その優しさにうまく答えられないけれど
少し素っ気なくなってしまうけど
私はとても心救われてる。
今悩んでて辛いけど
私はこの団にいれて
恵まれてる。