団長辞めたい理由
自分と同じモチベーションの人が
30人いれば
私はこんなに寂しい想いはしないだろうと思った。
だから私はモチベーションの高い団へ
傭兵に行くことにした。
団を抜けたい、団長をやめたいとは、
ことあるごとに言っていた。
みんなが、副団長達が、何を思っているかわからない寂しさ。心が繋がっていない感じ。
自分の団長としての自信のなさ。
進退判断なんて出来ないよ。わからないよ。
古戦場でのモチベーションや貢献度の団内差。
一人で空回りしてる、団への需要のないモチベーション。
もしも団員が何か団に不満や不安があるなら
話だけでもして欲しいと思っていた。
解決は出来ないかもしれないけど
一人で抱えて諦められるより
出来ることを一緒に模索したかった。
でも一番団に不満と不安を抱えていたのは多分私かもしれなかった。
それでも副団長がよく相談に乗ってくれて
私のことを支えてくれていた。
優しく落ち着いて丁寧に話を聞いてくれた。
自分の意見を押し付けることもせず。
私は副団長に精神的にすっかり寄りかかっていた。
その副団長が忙しくなって
あまり団のことも、グラブル自体も出来なくなった。
副団長に「寂しい」「支えるって言ってたのに、全然団のことやってくれない」と不満をぶつけたら
あの温厚な副団が怒った。
私は本当はただ「団のこと出来なくてごめんね。寂しかったね。辛かったね。俺にいて欲しかったんだね」と言われたかった。
でも「申し訳ない!!」と言いながら彼は怒った。
私が思ってる以上に副団長は、責任感が強く、申し訳なさを抱え込んでいたのかもしれないと思った。
言葉にしてくれなきゃわからないよ。
私はただ「副団長がいなくて寂しい」と言いたかったのだ。感情的になり過ぎて、言い方が強くなってしまったけど。
でも責任感の強い副団長には
全く違う伝わり方をしたように感じた。
「副団の仕事を全くしていない無責任な人間め」と伝わったように感じた。
副団長の責任なんて、一切ない。
実際他の副団長は団のことは何もしてない。
副団長としてそれでよかった。
ただ私がその副団長に甘えたかっただけなのだ。
頼りたくて仕方がなかっただけなのだ。
副団長は、自分が悪いからと言ってそれ以上怒らなかったし、私もそれ以上「副団長のいない寂しさをぶつける」という形で甘えるのをやめた。
お互い何事もなかったかのように接した。
私はこのことを他の副団や団員に相談出来なかった。そんなことをして派閥みたいなのが出来たら嫌だった。
副団長は揉めたことは綺麗さっぱり忘れて
仕事にプライベートに夢中になってるかもしれなかった。
私の考え過ぎかもしれないが
あれ以降副団長は少し私にドライに接している気もして、寂しさはより一層増した。
私は変わらず副団長を慕っていたが
ドライさが怖くて
もう彼の心はここにあらずな感じがして悩んでいた。
その後の古戦場での団内差は大きく
支えをなくして私は簡単に崩れた。
誰かが支えなければ保てないなら
最初から団長なんて無理だったんじゃないか。
なんてことは何度言ってきたかわからないので今更である。
「団の雰囲気が良い」と
団員や傭兵に来てくれた人がよく言ってくれる。
嬉しかった。
でも私の内面は全く穏やかではなかった。
それでも団長を続けてきたのは
副団長をはじめ、団員達に優しく声をかけてもらってきたからだ。
その暖かいものを失うのが怖くて
嫌だ嫌だ辞めたいと言いながら
同時に団長という席にすがりついてきた。
私はとても寂しがりで
団長をしてもその性格は滲み出て隠せなくて
副団長にも頼り過ぎてとても負担をかけてしまった。
私は、男性騎空士の団長のように
一人でいても強くいることは
どうしてもできなかった。
このまま副団長と距離があいたら寂しい。
でも受け入れるしかないのかもしれない。